何を試したか
2024 年 11 月に代表 茂出木謙太郎個人として開催した AI アート個展。AI 画像生成ツールで多数の出力を行い、その中から展示する作品を選定・物理出力するプロセス全体を作品制作行為と位置づけ、「AI 出力に対する選択行為」がどこまで作家性を担保し得るかを実験的に検証した。
何が分かったか
- 生成プロセス(プロンプト設計・モデル選定・選別基準)自体が作家性を構成し得る
- 「AI が描いた絵」と「自分の絵」の境界は、選別基準の明確さと一貫性に依存する
- 観賞者の反応は「誰が描いたか」よりも「なぜそれを選んだか」の説明への関心が大きかった
- AI 生成出力を 物理メディアに固定する 行為そのものが、編集と責任の所在を可視化する
会場の様子
用語解説
生成 AI アートとは
生成 AI アート とは、画像生成 AI(Stable Diffusion / Midjourney / DALL-E 等)の出力を素材または最終作品として用いる芸術表現を指します。AI が一義的に生成するのではなく、プロンプト設計・出力選別・物理出力・展示構成までを含めて作家の表現行為と捉える立場が一般的です。代表 茂出木が 2024 年 11 月に開催した個展は、この「選別行為としての作家性」を実験的に検証した試みです。
AI 出力の作家性とは
AI 出力の作家性 とは、AI が生成した成果物において、人間の介在(プロンプト・選別・編集・展示構成)がどこまで作家性として認められるかという、生成 AI 時代特有の問いを指します。著作権・倫理・市場評価の各観点から議論が続いており、確立した基準はまだありません。本個展はこの問いに対して、選別と物理出力の往復を作家行為として位置付ける実験的回答でした。
位置づけ
本展示は事業案件ではなく、代表個人の研究活動として実施。当該プロセスから得た「選別ベースの作家性」観は、後の AI コンテンツ制作受託サービスにおけるディレクション設計の前提として接続している(参考: AI コンテンツ制作)。