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メタバースを活用したバーチャル授業実践【講演文字起こし】

株式会社キッズプレートの社長・茂出木がbeCAMing向けに講演した内容を文字起こししました。


本日お時間いただきました。

メタバース活用したバーチャル授業の実践ということで。

ご存知の方とご存じじゃない方といるんで、共有をしておきたいんですけど、

バーチャルリアリティーって何かっていうことで、すごい大前提なお話なんですけど、

何を言いたいかというと、「ヘッドマウントディスプレーをつけて空間を見る」っていうのがバーチャルリアリティだと思ってる人が結構多いんですよね。

それは、メタクエストがすごくメジャーになったとかPlayStationVRっていうかすごくメジャーになったとかっていうことで、ある意味喜ばしいんです。

けれども、バーチャルリアリティーをっていうふうに言ったときに、実は大前提としては「本質的に現実と同等の環境をデジタルで作りましょう」っていうのがバーチャルリアリティの目指すところです。

なので、空間性とか、実時間の相互作用性とか、自己投射性っていうものがすごい重要になってきますし、

ヘッドマウントディスプレーっていうことでいうと、視覚のバーチャルリアリティーなんですけど。

聴覚や味覚や嗅覚や前庭感覚とか、体性感覚とか、いろんなインターフェースを使った、いろんなバーチャルリアリティというのがあります。

バーチャルリアリティの目指すのはこの一番頂点のところを目指して、対話性と臨場感と自律性がすべて100、100、100になっていくっていうのがバーチャルリアリティの目指すところです。

藤井先生(デジタルハリウッド大学 学長補佐)も言ってますけど、時間と空間を超えた世界を構築体験することができるっていうのがバーチャルリアリティの重要なことです。

これbeCAMingにどれぐらい関わってくるかっていうのは、とりあえずさておきですね。バーチャルリアリティでって言ったときにお客さんと話してるときに、お客さんの理解度を測ったりとかするときに、この前提がわかってるかどうか、結構重要かなと思います。

メタバースっていうのも、コンピューターやネットワークに構築された空間のことをメタバースといいますと。

すごいいろんなメタバースってこういうもんだよ、っていうのが今3月になって、いろんなメタバースの本が実は、クラスターの加藤社長とかとVRChatの有名なユーザーの人とか、いろんな人がガンガンガン、出版これからします。

それぞれ皆さんメタバースとはって多分書いていて、それぞれ皆さん「自分たちの考えるメタバースとは」について語っていて、メタバースっていうのは実はですね。コンピューターネットワーク上に構築された空間であるっていうこと以外は、わりとやんわりとしていて、いろんな人が自分のポジションでトークしているのが現状ですと。

ただ、メタバースって社会性と創造性と経済性がデジタル空間にあるっていうのが結構どれもどの人も言ってる中で重要かなと思っていまして。これってすごい大学とか社会とかにおいてすごく重要。特にデジタルハリウッドだと、社会性、創造性、経済性ってこの3つが関わってるっていうのはすごい。

学部よりもどっちかっていうと大学院かもしれないけど、すごく重要なこと、としてとらえて勉強させてるんで。そこは重いんじゃないかなって思っています。

実はこれ文部科学省の発表なんですけども。

課題提起とソリューションとしてのバーチャルリアリティということで、オンライン授業についてで、授業大変になっちゃったっていう学生が結構多いです。

課題が増えたっていう人は多いですよね。あと、質問も聞きにくいとかいう。

その反面、自分のペースで学習できたっていうのとか、自分の好きな場所で勉強できるというメリットも享受されてるっていうのがわかっています。で、もう1つ、結構これ大学で重要なのは、友達ができにくくなったっていうのがすごい重要で、サークル活動とか、友達と遊ぶとか、その新しい出会いとかっていうのがぐっと減ってて不満ですっていうのがかなり多い。このグリーンと青のところは悩みを持っているというのがわかっています。そういうことなんですよね。

ただ学校の相談窓口とかは相談するものは少ないって書いてあります。まあ、そうらしいですね。わりと、その学校の持っている機能の何割かであるそういう部分っていうのがかなり削ぎ落とされたと感じている人が多いんじゃないかなと。

もうひとつはこれはすごいよく言ってますけど、オンラインで顔を出しするっていうのはやりたくないですっていう人が多いですねと言うことですね。 友達ができないとかっていうのとかは、非常に人によるかなと思ってはいるんです。実際、彼らってネトゲとかツイッターとか、いろんなことをやってて、オンラインで友達を作るっていうことのノウハウは本当はすごいちゃんと持ってたりとかするわけですよね。

だから何か学校が持っている機能として、それがちゃんと働いていないっていうのはわりと問題だなとは思っています。これはまたちょっとbeCAMingとは別の話かもしれない。ハイブリッド授業の再設計っていうことで、コロナ渦で収まらない中で授業を円滑に進める方法はないか。

学生たちの悩み解決できないか。 ZOOM授業で顔出し強要ができないっていう問題ありますよね。とか、これもっと楽しくできないだろうかとか。メタバースを活用することができるこれからの人間になるってことできないだろうかっていうのが再設計に必要なんじゃないかなというふうに思いました。

で、僕のゼミの話なんで、まあ簡単に言うと。 XRの技術でリアルワールドをアップデートしていくと。要するに現実のZOOMの会議をなんかちょっと楽しくしてそれでいいよねみたいな話とか。本当は対面でやった方がいいよねとかそういうことじゃなくて。

これがあるからより良くなっていくんだ。っていうソリューションになっているっていうのはすごく重要で、そういうアップデートしていくっていうことをXRの技術でできたらいいな。っていうふうに思ってゼミでは活動していますね。

VR単体の授業でやると何が大変かっていうと、テキストが読みにくいとかハード…HMDが重くてずっとつけっぱなしできないとか。VR酔いですぐダメになっちゃうとか。そういう問題がもうわかってます。

なので。これVRだけの授業でやろうとすると結構すごい辛辣な問題で、VR気持ち悪いからやりたくないです。とかそういう人がすごい出てくるんですよね。あとテキストを読みにくいって。実際その通りなんでテキストをじゃあみんなで読みましょうって結構難しい。

なので今現在、VRだけでの授業っていうのは結構難しいんじゃないかな。っていうふうに思っているので。じゃ、ヘッドマウントディスプレイなしで参加できる仕組みっていうのを取り入れていきたいですね。

っていうことで、僕はメタバースの体験とクリエイティブとか、コミュニティ運営とか、メタバースユーザーでの経済を考えたアバターで生活して、ハイブリッドな環境で生きていくっていうのをテーマにしていこうというふうに決めております。

なので授業の構成図はこういうふうになっていて、パソコンとウェブカムがあれば基本良くて、メタクエストあれば尚よし、学生および先生はiPhoneがあればよし、っていう感じで構成を作っております。僕のデスクトップ、こんな感じで。

ナイスカメラとズームの画面と、メタクエストの見ている画面と、メタクエストをキャプチャーするためのソフトウェアっていうのを立ち上げて、その4つのソフトウェアでやっているというところです。こんな感じで、これが僕の授業中の僕のデスクトップの画面なんです。

こんな感じで、メタクエストの中に入っていってっていうのができるようになってます。 これ、ZOMMの画面。これ、NICE CAMERA。これがサイドクエストっていうソフトよね。これがキャプチャ画面ですね。いまクラスターってとこの中に入ったところですね。これは非常にとんがってるところなんで、とりあえずじゃあこの一歩手前でいくとして。ってことbeCAMingはアバター生成とはアバター利用っていうことを考えたバーチャル環境で授業を実現するソリューションということで考えてます。

今のところはメタバースという時代のハイブリッドな授業を実現するということでやっていて、いろんな機能がありますよっていうこととAVATARIUMも連携してますよね。こうやって撮影しますよっていうことで、アバター利用も。これは僕がいつも使ってるやつですけど、AVATARIUMを使えばなおさらですけど、オンラインでの授業で統一したアイデンティティを確立できますよね。

ってことで、ヘッドマウントディスプレイを付けて授業参加するのは大変なんで、こっちのこういう状況で撮影できるようにしましょうということで、実際の授業の様子はこんな感じです。プレゼンもこんな感じでやってますと。

ほかにはその授業の様子として、いろんなメタバースの中でいろんな活動をしているってのがあるんですけど、とりあえずこれVketではVRChatでのオープンキャンパスっていうのを1年生主導で行いました。

まあとはいえ、ちゃんとロケに行ったり、とかしてリアルとバーチャルとどうつなぐかみたいなことをちゃんとみんなと話し合いながらやってます。Unity使って、クラスターのテンプレートを使ってワールドを作るってこともやりますよ。

まずメタバース使いこなす人間になりましょうっていうのをやっていて。要するにbeCAMing使って、ずっとそういう授業をやっていてですね。最近気が付いたことがあったんですよ。

これなんですけども。これは右と左はですね。実は同じ学生のアバターなんですね。んで左がですね、1年半前に初めて僕のゼミに来たときに、アバターでおいでって言ったときに着たアバターのデザインと、あとその時に自分の部屋って言って自分の部屋は作ってきたんですよ

これ実はわりと1年半前と言いつつ、2・3回授業をやった後の部屋なんですけど。実は、これ、もうちょっと殺風景な部屋だったんですよね。こういうベッドとかも何も多分なかったんじゃないか。

で部屋は殺風景だねえみたいな話とかしてたんですよね。何か大丈夫みたいな話していてなんかもうちょっとこうなんかかわいい部屋とかにしたらいいんじゃないみたいな、そんな話を雑談でしてたんですよね。えーそうですかねみたいな感じで話してて、 1年半後、こんな感じになったんですよ。

これはどういうことかっていうと、実はですね。こないだ卒制展やった時に気がついたんですけど、この子ですね。僕と出会ったこの1年半前ですね。深刻なストーカー被害に遭ってまして、人前に出るのそもそも嫌だと。当然ZOOMで顔を出しなんてとんでもないみたいな感じの精神状態だったそうです。

後で聞いたところによると、うちのゼミは顔出ししなくていい皆アバタでおいでって言って話して、ずっとそういうコミュニケーションを続けていく間に、髪の毛の色がピンク色になり、髪型が可愛くなり、洋服も買って飾り付いてかわいくなりお部屋を持ってですね、どんどん色がついてかわいくないみたいな感じで、心境がどんどん変わっていっているのがすごくよく分かる。

彼女はすごく楽になったんですよね。これで。

なんでこれが分かったかっていうと、その卒制展で顔出しというか、その場にいないといけないですかねみたいな話になって、うんと顔出しなんで?って聞いたらそういう事実がわかり。

じゃ、顔出ししない方法で卒制展やろうよって言って、その大学の方とも調整してもらって、最終的にこういう展示になりました、beCAMing使ってナイスカメラ使ってこういう風にアバターも新しくウサミミのですね。可愛い女の子をまたデザインしてきてで、何かこんな綺麗な可愛い作ってきてとかでパソコンを置いてお客さん来たら「こんにちは」って言って、対応するみたいなことを展示したんですよね。で、これで2日間展示して、本人も非常に楽しく卒制展を終えることができたということなんですね。

これなんかすごく僕としては嬉しい話だなというふうに思っていて。1つはバーチャルで授業をやるっていうことにおいてすごく重要だった。さっきの顔出しをしたくないって。顔出しをすることによって嫌がらせを受けたくないって。実際に僕が知らなかっただけで、本人がそれで悩んでいる人がうちの学生にいたっていうのが、後からわかったっていうことによってでも。

このアバターのデザインの変わり方、っていうのは徐々に徐々に変わっていって最後こういうふうになったって非常に僕としては嬉しい結果になったなと思っていて。本人にそんなことあったんだったら、ちょっとこれ取材させてよって言ってお話を聞いたっていう経緯がありますとのことで、

参加することが楽しくなる授業の場づくりとかっていうことでは、そのメタバースを活用した授業カリキュラムっていうの中で、これからも非常に重要だなというふうに思っていて、

これからはじゃ、これを使ってどう授業やっていくんだっていうときに、まだそのプレゼンテーションのやり方とか、いろんな課題が様々あると思うんですけども、そういうのをどんどん作っていけるようになりたいなと。で、今はそこら辺のノウハウづくりとかもうちのスタッフとやっていますで。またどんどんパワーアップしていくことができるんじゃないかなと思ってますね。

僕たちが考えてることっていうのは、すべてをエンターテインメントにせよ、っていう号令のもとやってるというのは実は大学と一緒で、キッズプレートっていうのは実は同じ目線なんですよね。で大学は「せよ」、という形でウチは「じゃあします」って言っちゃ、うん、すべてエンターテイメントにしますよ。

っていうのがモットーであると思っていて、国境や年齢、性別や容姿や様々な環境に関わらずに等しく学習することができる環境づくりっていうのを目指すというのをミッションにしているというふうに思って、この授業をやっています。ということです。

以上、ご清聴ありがとうございました。